関節リウマチと血管の炎症(リウマチ性血管炎)

【関節リウマチと血管の炎症(リウマチ性血管炎)】

関節リウマチによる血管の炎症によって生じる症状は、身体のさまざまな臓器や神経にまで及びます。まず、関節リウマチによって血管に炎症が起こると、血液の流れが悪化して、炎症を起こした血管につながっている臓器に栄養や酸素が供給されなくなるために、組織の障害や壊死(エシ)につながってくるのです。こうした病状を「血管炎(ケッカンエン)」と呼んでおります。

血管に炎症が起こり、血管が破れたり詰まったりし、酸素や栄養が周囲の組織に十分に行き渡らず、組織障害や壊死といった症状があらわれることも。具体的な症状としては、まず皮膚の病変が始まり、つめの周辺に点状の壊死や、病変部分が下腿の外側に見られる「皮膚潰瘍」や「指先の壊死」などがあります。また、「動脈炎」と呼ばれる、心臓や肺、腸、腎臓、すい臓、リンパ腺、睾丸などに起こる炎症もあります。

重症の「血管炎」を引き起こすタイプの関節リウマチは、特に「悪性関節リウマチ」と呼ばれており、国の難病に指定されております。この「悪性関節リウマチ」は、関節リウマチの患者さんの0.7~1%程度と、そんなに多い病気ではありません。

これに加え、関節リウマチが女性に多く見られる病気であるのに対し、「悪性関節リウマチ」は男女差が無いことも特徴のひとつです。